読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

仕事のヒント

「仕事がうまくいく→給料が上がる」のいくつかのヒント

面接練習をする

面接技術

 


私が上司として部下を昇進・昇格面接に推薦した時には、「面接練習」なるものをやるようになりました。

大体の中途面接の場合、親切な人財紹介会社なら、一度は面接の模擬練習をしてくれるそうです(伝聞なので確かではないです)。ただし、人材紹介会社も相応に忙しいので、十分なフォローをしてくれるわけでもない。

ただ、少なくとも私の場合は、推薦した以上は、合格して欲しいですし、あまり不合格が続くと、私の推薦能力にも「?」がついちゃうので、結構徹底的に練習をしてもらってます。


■面接練習の4段階

4段階の練習過程があります。

 第1段階:想定質問集に本人が回答を記入して上司が添削
 第2段階:直属の上司との面接練習
 第3段階:直属上司と、上司の上司との面接練習
 第4段階:直接関係ない上位職者との面接練習

ここまでやって、本番面接に臨ませてます。
これをやるようになってから合格率が上がりました。

■第1段階

第1段階では文章形式で、回答を練ります。直接の上司が上記のような判断基準に基づいて、どう答えるべきかを指導します。

想定質問集なるものと、回答作成時のポイントの資料を渡して、その質問に答える文章を練ってもらいます。

過去に一度も一発OKを出したことがありません。

大体の場合5〜10回突き返します。

回答のポイントは過去記事にも幾つか書きましたが、それを短い言葉で要約したものを渡します。

たとえば、

 「過去の失敗例を教えて下さい」

という質問に対しては、

 課題を発見し、それを対策する力があること

を表す回答を作るように指導するわけです。

■第2段階

ここからは実際に面接形式で練習します。

第1段階で作った質問例の中から、私が適当に選択した質問を、仮設の面接会場でします。

仮説の面接会場は、会議室を予約し、中央に椅子を置き、隅の方に机をおいて、対面するように自分と候補者が座ります。そこで、私がやたら丁寧でフォーマルな口調で「あなたが過去経験したことで、記憶に残っている失敗したことなどありますか?」とか聞くわけです。

普段は軽く喋ってますが、この時ばかりは厳粛に。

そうすると候補者(推薦された人)は結構緊張してしまって、第1段階で作った文章の半分も喋れません。
これを何度も繰り返して、作った文章の9割まで喋れるようになったらようやく第1段階が終わりです。

■第3、第4段階

これは通常の昇進面接と同じ、面接官3人、候補者一人の形式で、本番さながらで行います。

違いは第3段階が自分の上司とその上司など、候補者を直接知っている人。
第4段階は候補者を直接知らない人です。

面接時間は大体30分ですので、その倍の1時間を確保して実施します。

最初に、直接上司が人事部の約をしながら場を仕切ります。
「これから面接を始めます。まずは自己紹介から始めます。」とかまったく面接と同じ流れで進めます。

この時に、もう一人PCの操作が早い人に書記として参加してもらいます。直接上司が書記をしても構いませんが、別にいたほうがいいです。

面接時間が過ぎたら、書記をした人が、質疑応答をプロジェクタに映しながら、振り返りをします。

 「ここはこうやって答えたほうがいいね」
 「この答えは全然だね」

とかコメントを貰います。
ですので、面接官は面接経験が多い人にお願いするのがコツ。

これが終わったら、また第2段階のやり方に戻って、反省点を活かした質疑応答ができるように1対1で練習します。

第4段階はまったく候補者を知らない人に面接してもらいます。
この段階になると、答え方の問題はあまりなくなっているので、どちらかと言えば、自分の業務や仕事の進め方が、「知らない人にちゃんと説明できるか」ということを主眼において実施します。

ですので、振り返りでも、「この人(候補者)のしごとの内容って理解出来ました?」とか「発言の意味、分かりました?」を確認するようにします。

■成果は上々

これをやるようになってから、昇進面接の合格率が会社ナンバーワンになりました。

で、それが他の部門でも話題になって、面接練習のやり方などの指導に別の部門に呼ばれることも多くなりました。

ただ、やっぱり受からないレベルの人はどうやっても受かりません。基本的な受け答えすらできない人もいました…。残念ながら。

しかし、合格レベル前後にいる人は上司の指導次第でちゃんと合格できるようになります。
単なるテクニックの問題なので。

もしあなたが、面接を受ける側であれば、第1、第2段階くらいは上司にお願いしてもいいのではないでしょうか。逆にあなたが、推薦する側であれば、是非こういった指導も業務のうちだと考えて実践してもらえると、部下がハッピーになれるかもしれません。

ダメ出しを食らいまくると落ち込むかもしれませんが。

 

■同じテーマの記事

年下の上司には最敬礼で接する

まあ、年上の部下の使い方もひとつの難しいテーマですが、ここでは年下の上司のへの接し方に絞って、私なりの対応方法についてご紹介します。実際、子供の頃は年上の人には無条件に敬意を持って接するようにしつけられることが多いです。たとえば、学校などでは、上級生というだけで、下級生に対しては多少ぞんざいな言葉遣いをしても許されました。その逆はたいていは「おまえ生意気」などときつく咎められます。そういう雰囲気で育ちながら、会社に入ると、年齢に..

面接官になりなさい

昇進・昇格面接にしろ、中途採用の面接にしろ、やってみるとすごく効果がある方法があります。いくつかな面接技術関連のビジネス書を読んでみました(それほど多くではありません)が、これが書いてあった本は、この本だけ。『エンゼルバンク ドラゴン桜外伝』面接官は面接のシロウト昇進昇格、中途採用の面接官は通常、人事部1人、業務部門2〜3人です。過去記事でも書いていますが、人事部は当然、応募者を見る目はプ..

昇進・昇格面接:共有しました

面接などで、過去の経歴・実績を述べるときに「問題点を関係者で共有して、一丸となって取り組みました」みたいに発言する人がいます。共有した?なるべく面接の時にこういう問題点に突っ込まないようにしてますが、どうしても抽象論しか言えない人にはツッコミを入れる場合があります。「『共有した』って言われたけど、それは何をどうしたの?」で、大体の人は「ミーティングで『こういう問題点がある』と話しました」「問題点についてレポートを書いて関係者に送付しました」的な答えが返ってき..

伝家の宝刀は錆びている

以前に何度か昇進・昇格面接のテクニックについてちょっと触れました。面接練習をする面接の質問:「記憶に残っている失敗を教えて下さい」会社訪問の受付での5つのポイント中途面接の失敗事例面接は「エライ人」で決まる面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら1面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら2今後も色々なテクニックを紹介していきたいと思いますが、すごく大事なことが一つだけ。あなたの普段の行動です。..

面接練習をする

私が上司として部下を昇進・昇格面接に推薦した時には、「面接練習」なるものをやるようになりました。大体の中途面接の場合、親切な人財紹介会社なら、一度は面接の模擬練習をしてくれるそうです(伝聞なので確かではないです)。ただし、人材紹介会社も相応に忙しいので、十分なフォローをしてくれるわけでもない。ただ、少なくとも私の場合は、推薦した以上は、合格して欲しいですし、あまり不合格が続くと、私の推薦能力にも「?」がついちゃうので、結構徹底的に練習をしてもらってます。..

面接の質問:「記憶に残っている失敗を教えて下さい」

面接の質問過去に色々な中途採用面接や、昇進・昇格面接をしてきました。また逆にそうなるまでには、何回も自分が面接を受ける側になってきたわけです。その中で、「これはナイス!」と思った質問があります。・最近のニュースで気にしていることってありますか?・休みの日はどのように過ごしていますか?・仕事上の悩みを解決するのにどんなことをしてますか?・人間関係で苦しかったことはありますか?・お酒はお好きですか?・最近読んだ本で印象に残っているものはありますか?・仕事上..

面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら1

昇進面接などで、私がする鉄板質問。「あなたのチームの部下やメンバーの年齢構成を教えて下さい」これは大体次のように続きます。「年上の方にたいして指揮命令をするときにどんなことに注意していますか?」自分の経験では意外とみなさんうまく(当たり障りなく)受け答えをする人が多いのですが、こちらの聞きたいことにはなかなかたどり着けません。こちらの質問の意図は、被面接者の「リーダーとしての力量」が知りたいのですが、多くの人は、「丁寧語や敬語を使ってはなします」「年上としての..

面接のキラーフレーズ

今日は特に、一般職で昇進したいと思っている方、中途採用面接に臨もうと思っている方に読んで欲しい内容。管理職になると、部下を評価することはもちろんやりますが、他の部署の人の昇進の可否を決定する面接をすることがあります。昇進面接私の会社では、部下を昇進・昇級させるのには3段階あります。・直属上司が昇進の推薦をすること・部門長が昇進の推薦を承認すること・人事部および別部門の責任者がその人物がその急にふさわしいかどうかを判断することです。一般職は総合職とオフィス職に分..

転職面接:即戦力の幻想

会社で時々、中途採用の面接官をすることがあります。その時に、「自分は即戦力になります」みたいな発言をする人は、実はほぼ採用しません。中途採用は即戦力よく、「中途採用は即戦力を期待する」みたいな言い方を耳にしたり、目にしたりします。個人的な経験なのですが、「即戦力」になった中途採用者がいたことがありません。単に私の会社の採用能力が低いだけかもしれませんが。同様のことは中途採用だけでなく、派遣社員を新規に受け入れた時もそうです。入社して翌日からバ..