読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

仕事のヒント

「仕事がうまくいく→給料が上がる」のいくつかのヒント

本を書き写す

 

本の精読にはいくつかの手段があります。以前の記事音読すると理解できるでは、本を音読してみることをお薦めしました。

本日はもうひとつの精読の手段、究極の精読、筆写について、考えてみたいと思います。

■読書の全技術

 

★P167〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

音読もそうですが、書き写すとやっばり身になリます。その結果、当時の人々はものすごスピードで知識を増やしていったのです。
ですから、書き写すということは精読の最たるものともいえるのです。

齋藤孝(著) 『大人のための読書の全技術
――――――――――――――――――――――――――――★



以前の記事音読すると理解できる同様、元ネタはこの本『大人のための読書の全技術』です。

■学生時代の成功体験


私が学生(大学)時代のことですのでもうずいぶん古いお話ですが、ある研究室にどうしても入りたくて、その研究室の研究課題である関連書籍を図書館で読んでました。しかし、一向に理解できたような気がしないので、最後の手段として、その教授の著書を借りて、全部をノートに写しました。

それでちゃんと理解できたかというと、それ自体は怪しいものですが、教授のところに行って、そのノートを見せながら、「ここのところがわからないんです」と結構しつこく迫りました。それまで、学生の中では特に目立った成績でもなく、単にこの研究室に入りたいといっても歯牙にもかけてもらえなかったのが、急に教授がいろいろ雑談などもしてくれるようになって、晴れてその研究室にはいることができました。

実際、研究室に入ってみると、自分より成績の良かった同級生も、その教授の分野については、「自分より知らない」ことに驚いた記憶があります。

ひたすら書き写したことで、その意味や背景が腹に落ちていたわけではないですが、少なくとも教授の所見は頭のなかに入っていたのですね。

そうした経験から、「書き写す」というのは、何かを理解するための(私にとっては)究極の手段になってます。

とにかく「これ!」と決めた本を、わかろうがわかるまいが、ひたすらノートに書き写します。当然、図などがあればそれも。

本と全くおなじになるように書き写します。

 

 

■全部はやれない


ただ、本はビジネス書ですら200ページを超えます。これをひたすら書き写したら、1年近くかかっちゃいます。

★P166〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

あるとき、諭吉が豊前中津藩家老の奥平壱岐のところに挨拶に行くと、壱岐が、長崎で 23 両という大枚を支払って手に入れたという、オランダの築城書を自慢げに取り出しました。

それまで、物理や医学の蘭書は見たことがあった諭吉ですが、城のつくり方を書いた本は初めてでした。そこで諭吉は壱岐をおだててなんとか借り出し、一気に書き写してしまったというのです。

その直後、城の門番という下級武士の生活に耐えられなくなり、父・百助の蔵書や家財道具を売り払って借金を払い、母を説得して大坂に向かいます。

そして書き写した築城書を翻訳するという名目で、適塾で生活し、学ぶことを許されたのです。

また、その翌年には適塾の先生である緒方洪庵が、福岡藩主・黒田長博から 80 両もする「ワンダーベルト」という物理学の原書を三日間限定で借りてきて、塾生が交替で「エレキテル」の部分を筆写したと伝えられています。

本が貴重であり、高価だったこともありますが、当時の人というのは、そうやって書き写すことを決して厭いませんでした。

齋藤孝(著) 『大人のための読書の全技術
――――――――――――――――――――――――――――★



この「ワンダーベルト」という本がどのくらいの分量なのかは知りませんが、おそらく3日間で書き写すというのは大変な作業だったのではないかと思います。いまならコピー機で一発ですね(著作権は別として)。

これほどの作業を費やす価値について考えると、個人的には「価値はある」と思いますが、それ以上に、日々の生活があるサラリーマンにとっては、文明の利器に頼りたくなってしまいます。

なので、今では「大事なところだけ書き写す」ようにしてます。それも PC に。

以前の記事で、スキャナで取り込んで OCR をすると引用が楽、と書きましたが、この大事な所だけは、OCR を使わずに書いてます。
本を書見台(自作)に広げておいて、読みながらひたすら PC に打ち込んでいきます。

ビジネス書で言えば、書き写す量はかなりばらつきがありますが、だいたい10〜20ページ位はこうして書き写してます。

部分的にでも、書写すると記憶に明確に残ります。
なので、こうした本の部分紹介をするときに、本を引用することができるようになった、というメリットもあります。

PCを操作する速度にもよりますが、気に入った本のために2時間、使ってみませんか?
インプットするだけではなく、アウトプットをすると、本の効果が変わってくることに、ある日突然気が付きます。

ただ、書き写すときには、あるセンテンスだけではなく、そのセンテンスを含むページ位は書き写しましょう。
前後関係も含めて書き写すことが、そのセンテンスを記憶するコツみたいです。



■参考図書 『大人のための読書の全技術

人の 10 倍速く読み、100 倍深く理解する。最終目的は、「読書スピードを自在にギアチェンジしながら、要約できるレベルで理解する」ようになること。
齋藤メソッドのすべてをこの一冊に詰め込みました。社会人が読んでおくべき 50 冊の必読リスト付き。

◆アマゾンで見る◆ 楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

大人のための読書の全技術
著者 :齋藤孝

大人のための読書の全技術
検索 :最安値検索

大人のための読書の全技術
検索 :商品検索する




●本書を引用した記事
 かっこいいグラフを作れるテンプレートChartChooser
 本とともに暮らす
 言葉を手に入れなさい
 本を書き写す
 本屋に行くなら、図書館に行った方がいい
 読書の作業ステップ
 耳で読む読書術:オーディオブックを活用する
 音読すると理解できる
 テンプレートを使うと仕事が早くなる
 あるがまま読むと速読できる
 拾読・通読・精読・考読
 保存食は保存していないと価値がある
 イノベーションとは
 古典・名著のすすめ2―解説本の使い方
 古典・名著のすすめ1―古典・名著を探す


●関連図書
 「何から読めばいいか」がわかる 全方位的読書案内
 読書が「知識」と「行動」に変わる本
 読む技術: 成熟した読書人を目指して
 ソーシャル時代のハイブリッド読書術
 読めば読むほど頭がよくなる読書術: 結果を出す人の“インプット”の技術
 一生イノベーションを起こしつづけるビジネスパーソンになるために20代で身につけたい読書の技法
●このテーマの関連図書


大人のための会話の全技術

大人のための書く全技術

読書の技法誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

齋藤孝の速読塾これで頭がグングンよくなる!(ちくま文庫)

「何から読めばいいか」がわかる全方位読書案内

読書力(岩波新書)


■同じテーマの記事

かっこいいグラフを作れるテンプレートChartChooser

コンサルタントが作る資料って、かっこいいですよね。もちろん、それで生計を立てているプロなんだから、シロートと比べられたら、コンサルタントは怒るでしょうけど。グラフの種類は多くないでも、結構多くのコンサルタントの方とお付き合いした経験からして、実際に使っているチャートはそれほど多くはないようです。つまり、あるテンプレートがあって、それにデータを食べさせればいいように作ってあるみたいです。まあ、そのくらいでないと効率的には作業でき..

15分散歩してから会社に行く

朝、出社するときにどのくらい歩きますか?私は会社の最寄り駅についたら、ちょっと大回りをして会社に行くようにしています。朝リズム運動をすると気分が乗る朝、会社に行くのに「だるいな〜」と思いながら、眠い目をこすりながら歩いて会社につくと、「さて、今日も頑張るぞ!」っていう気になりますかね?私にはちょっとムリ。過去記事でも何度も書いてますが、・朝は日の出とともに起きる・朝の出社時間競争をすると仕事の効率が良くなります。仕事のやり..

バッグインバッグを利用する

通勤にはリュックサックを利用してます。そのほうが両手があいて便利なのと、前に抱えるとそのまま肘掛けにできるので、電車の中で立って本を読むのに便利なんですよ。ただ、出張時や別会社へ行く時などはスーツにリュックサックというのも変なので、ビジネスバッグやスーツケースを利用してます。荷物の詰替えしかし、バッグを変えると、普段使っているものを入れ忘れたり、前日に詰め替えが必要になって意外と面倒です。そこで、重要なものや普段使うものは、バ..

「読まない」という読書術

最近、ちょっと新しい分野に挑戦を始めました。「統計学」ってやつ。まずは本で情報収集を始めたのですが、これがさっぱり。なにしろ、確率分布だのベイズ確率だのでてきて、それも文字で表されているのかどうかすら理解できない記号の式が1ページまるごと。読まない読書術まあ、このブログで統計学のことを紹介しても意味が無いので、今さらながら読んでいてよかったと思う本をご紹介します。『難解な本を読む技術』という本です。本書は読書術について書かれて..

本を書き写す

本の精読にはいくつかの手段があります。以前の記事音読すると理解できるでは、本を音読してみることをお薦めしました。本日はもうひとつの精読の手段、究極の精読、筆写について、考えてみたいと思います。読書の全技術音読もそうですが、書き写すとやっばり身になリます。その結果、当時の人々はものすごスピードで知識を増やしていったのです。ですから、書き写すということは精読の最たるもの..

本屋に行くなら、図書館に行った方がいい

以前の記事でも書きましたが、私は殆どの本を図書館で借りてきて読んでます。読書術の本で、図書館を利用することを奨めている本というのはあまり出会ったことがないのですが、本書『大人のための読書の全技術』にはバッチリ書いてありました。図書館は良書と出会う絶好の場。図書館で買うべき本を見つけよう幅広くいろいろな本に接する一つの方法として、本屋に足を運ぶことの大切さについては前述..

読書の作業ステップ

何事につけ、一定のパターンで作業を進めるのが効率的な作業をするコツのひとつ。本日は私の読書の作業ステップについてご紹介します。読書の作業ステップ『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』という本に、読書の作業ステップが書いてありました。倉下流の管理法最後に筆者の読書情報の管理を一例として紹介しておきましょう。これと同じようにする必要はありませんが、自分の管理法を考える..

耳で読む読書術:オーディオブックを活用する

今まで知らなかったのですが、「こんな方法がある」ということでご紹介。すばらしい音読の例としては、新潮社から発売されている朗読 CD がおすすめです。幸田弘子さんが朗読する樋口一葉の 『たけくらべ』 や、寺田農さんが朗読する谷崎潤一郎の 『春琴抄』 などを聞いていると、頭の中に意味がすっと入ってきます。そうした正しい読み方を学ぶことが、精読にはとても大事なことなのです。..

音読すると理解できる

朗読mp3最近、ちょっとハマっているのが朗読。これは、特定の本を声優が読み上げてくれるもので、朗読 無料などと検索すると、意外にヒットします。私のお気に入りのサイトをご紹介しておきます。朗読源氏物語(simple版)【朗読】声を便りに、声を頼りに。青空朗読きくドラさすがにビジネス書は有料しか見つかりませんが。mp3 でダウンロードできるので、それを携帯やスマホに入れて、犬と一緒に散歩しながら聞いてます。ち..

テンプレートを使うと仕事が早くなる

すごく一般的な言い方をすると、仕事を早くするコツとして、あるやり方に従ってやるという方法があります。なんで早くなるかというと、考えなくて済むからなのですが、考えたり、試行錯誤することって意外と時間を食ってます。これを、決まったパターンに従ってやっていれば、コンテンツの充実に注力していけることになり、結果としていいものが出来上がることが多いです。デザインシートをつく..